大腸がんのPET検査 続き
PET検査は、がんの検査方法として大腸がんの検査でも使われています。
これは、他の検査とはどう違うのでしょう。
レントゲン、CT、MRIといったものは、形の異変を見つることにより、がんを発見する検査方法です。
しかし、PETは、体内の細胞の性質を使うというまったく新しい検査方法なのです。
昔からの検査と比較してPETが優れている点は、がんを比較的早期に発見できることです。
PETは日本ではあまり知られていませんが、欧米においては、がんの疑いのある患者はまずPET検査をします。
そして、そのPETの検査結果から今後の治療の方向性を決めるのがあたりまえなのです。
それほど、欧米ではがんの検査方法として一般に定着しています。
欧米でこれほど知られているPET検査にもかからわず、日本ではどの病院でもPET検査を受けられるというわけではありません。ごく限られた病院だけです。なぜ日本ではPET検査が普及しないのでしょう。
その一番の原因は、PETが日本では保健医療として認可されていないためです。
これだけ検査の質が高いことが証明されているのですから、がんの早期発見のために、さらに普及していってくれるといいですね。
大腸がん検査の場合でも、他のがんの場合でも同じですが、先ほどお話したように、PET検査は、注射をしてから装置の中で横になっているだけで済んでしまいます。
ですから、体への負担がとても少ない検査方法だといえます。このことは、体力が低下している患者さんや大きな検査が出来ない患者さんにとっては大変助かりますね。
大腸がんだけでなく、いろいろながん検査にぜひ普及させてほしい検査方法です。