大腸がんと運動の関係
大腸がんを予防するためには、運動も効果的だということをご存知ですか?
毎日の食事に気をつけることは当然のようにいわれますが、このことは知らない方が多いのではないでしょうか。
これまでの研究で、運動をしている人と運動をしていない人を比較したデータがあります。
それによると、普段から運動をしている人の方が、大腸に腫瘍が出来る可能性が低いという結果が出ているのです。
このような大腸がんと運動との因果関係は、特に遺伝性の大腸がんに顕著なようです。
研究例を挙げてみましょう。
同じ原因遺伝子を受け継いでいる兄弟を比較研究した結果、
運動をする兄に比べ、運動をしない弟のほうが大腸に多くのポリープができてしまったのです。
これらの研究や実例が示しているように、運動をすることで大腸がんを予防することが出来ます。
何故かというと、運動が肥満を解消するところにその秘密が隠されているのです。
運動をすることによってインスリンの効果が高まり、肥満が解消されます。
それと同時に大腸の働きを促進することにもなります。
大腸の働きが良くなれば、その結果、便通がよくなりますから、それが大腸がんを予防する要素となっているようです。
しかし、実際にはまだ不明な部分も多いようですね。
いずれにしても、日々の軽い運動は、大腸がんの予防に限らず、あらゆることに良いですから、是非続けたいものです。
大切なのは、体を動かすということです。
運動が良いといいましたが、じつは激しい運動より軽い有酸素運動のほうが良いのです。
大腸がんの予防には、ウォーキングまたはサイクリングのようなゆったりとした運動をお勧めします。