大腸がんとセカンドオピニオン その1
大腸がんだと診断されたら、治療内容については納得できるまで病院側と話し合うことが大切です。
患者は手術を希望しているのに、病院側が抗がん剤を使っての治療をすすめてくる場合もあります。
また、医師からは人工肛門になる手術をするといわれたが、患者はどうしても肛門を温存したいということもあります。
このように、病院の勧める治療法と患者の希望とが合わない場合も多々あるのです。
こういう場合、この病院、この治療法でいいのかと迷いが出てくるのは当たり前ですね。
もっといい別の病院に移りたいと思う人も中にはでてくるはずです。
もちろん、大腸がんにおける一般的な治療法というのはいくつかあります。
しかし、治療法については医師の間でも意見がわかれることもあるので、担当の医師によって勧める治療法が違ったりします。
一般的な治療法といっても、きちんと定められていない部分があるのです。
それが確実に有効であることがきちんと確認されていないのに、一般的な視点から考えて効果が期待できる治療法というだけで勧められることもあります。
このような場合、患者に大切なことは、担当医だけでなく他の医師の意見も聞いてみることです。
『セカンドオピニオン』という言葉がありますね。
セカンドオピニオンとは、一人の医師の意見のみに限定せず、他の医師からの意見も参考にすることをいいます。医師によって治療に対する考え方も推薦する治療法も違ってくるのですから、セカンドオピニオンで視野がグンと広がります。
患者が大腸がんに対してより理解を深め、納得した治療を受けるためには、大変役立つシステムだといえます。