大腸がんの死亡率
よく知られているように、がんは早期発見、早期治療ができれば治る病気です。
では、日本では毎年どれくらいの人が、そのがんによって亡くなっているのでしょうか。
データによると、なんと毎年10万人ほどの人が大腸がんになり、残念なことに、そのうち約4万人が死亡しているということです。
過去にさかのぼってみると、1981年、日本人の死亡原因の第1位が「がん」になりました。
それ以降、年々、がんによる死亡率は増加する一方です。
確率的にみると、現在、日本人の3人に1人はがんで死亡している計算なのです。
それほど、がんが原因で死亡する人は増え続けています。
では、男性に限った場合どうでしょう。
男性の場合、近年、肺がんの増加が一番目立っています。
そして、男性の大腸がんでの死亡率は、第1位の肺がん、第2位の胃がん、第3位の肝臓がんに続く第4位です。
4位ではあるものの、50年前にくらべると大腸がんの死亡率は現在7倍にまで増加しており、死亡率は35パーセントという数字が出ています。
では、女性の場合を見てみましょう。
女性は、ここ数年、大腸がんの増加がとても目立ちます。
平成15年のがん疾患のトップは大腸がんです。
そして、50年前と比べると大腸がんによる死亡率はやはり増加しており、現在の大腸がんの死亡率は30パーセントです。
この先、大腸がんが減少する見通しは全く立たず、平成27年には約20万人が大腸がんを患うという予想が出ています。